以前紹介させて頂いたように、新型コロナウイルス感染症の影響により地方移住に注目が集まると同時に、地域おこし協力隊も再び注目を浴びております。

そこで各自治体の地域おこし協力隊の取り組みについて調べていたところ岡山県和気町(わけちょう)の地域おこし協力隊の活用の仕方に目が止まりました。
この和気町は地域おこし協力隊だけではなく地域おこし企業人、外部専門家の3制度を活用することで教育を軸にしたまちづくりを進めております。
その外部人材を活用した取り組みと、和気町が力をいれている子育て支援策が素晴らしくご紹介させて頂きます。
教育の町「和気町」の凄い取組み
外部人材を高校に配置し、学校に常駐させることで、キャリア教育や探究学習を通じた高校の魅力化を推進!
町内唯一の高校、和気閑谷高校(わけしずたに)では、支援職員として地域おこし協力隊が高校に常駐しています。高校魅力化の軸となっている探究学習型のキャリア教育プログラム「閑谷學」は隊員がそれぞれの社会経験を生かして教員と共にプログラム設計をしています。隊員が地域とのパイプ役を担うことで、地域の行政・産業界と高校とが密接な関係を築くことができ、町ぐるみで生徒のキャリア形成を支援する体制ができました。またキャリア教育推進連携表彰で最優秀賞を受賞されております。

放課後特別講座で21世紀型スキルや語学力、学力UP!
地域おこし企業人や外部専門家が、放課後の学習支援を担当し、授業の補講や、それぞれの専門性を活かした特別講座を行っています。
放課後の特別講座では、思考力・判断力・表現力、コミュニケーションなどのソフトスキル、いわゆる“21世紀型スキル”を育てる放課後特別講座「VRACKS(ブラックス)」や、英語・韓国語・中国語などの語学講座などが開設されています。

英語教育推進!無料で通える英語の公営塾や、全小中学校の英語特例校化も!
よりグローバルな人材を地域で育てるため、2016年文部科学省より、町内の全ての小・中学校に対し、独自カリキュラムを導入できる特例校指定を受けました。自治体内の全ての小・中学校で特例校指定を受けるのは岡山県内市町村では和気町が初めてです。 「英語特区」として、子どもたちが4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく身に着けるための英語教育を行っています。各小・中学校へのALT(外国語指導助手)の配置、小学校では英語活動の範囲を全学年に拡大、中学校では英語のみでコミュニケーションを図る授業を導入しています。また凄いのは保育園・幼稚園にもALT(外国語指導助手)を週2回訪問するようにして幼児教育から英語教育を身近にしているところです。
また地域おこし企業人制度を活用することで、学校での英語の授業時間数の増加や評価制度の確立を進め、他の自治体と違い学習指導要領の枠を超えた独自のカリキュラムを組むことが可能になっています。また、英語力のある地域おこし協力隊が講師となった町営の無料公営塾を設置し、幼稚園から中学校まで切れ目なく英語が学べる教育環境をつくっています。
それらの取り組みにより、和気町では、グローバルに考え、ローカルに活躍する子どもを育てています。
若い協力隊員に刺激され、高校生も街づくりに参加!
英語公営塾や高校魅力化に関わる中で生徒の年齢に近い、若い協力隊員は生徒からも人気でした。また、English Campの運営や、和気町特産商品の開発に関わるような働きかけを高校生にしてくれたおかげで、今では高校生も街づくりの一端を担っています。
※English Camp
小学5年生〜中学3年生を対象に、外国人講師と一緒に楽しく英語を学んでもらう1泊2日のキャンプイベントを毎年行っています。英語を交えて和気町を紹介したりゲームをしたり、伝わらないときは代わりにジェスチャー?絵?何で伝える?とみんなで考え、英語だけでなくコミュニケーション力も育てます。イベントの計画・実施には和気閑谷高校生も参加。参加者みんなが楽しんで交流し興味を広げられるよう工夫を凝らしています。
Adobe Connectでウクライナ、インドの生徒と異文化交流!
地域おこし協力隊の提案により、Adobe Connectというweb会議ソフトウェアを活用し、他国の子供たちとの交流が気軽にできる環境が整いました。 ウクライナ、インドといった普段かかわることのない国の生徒と画面を通じてお互いに文化や学校生活などについて英語で会話し、貴重な異文化交流の機会となっています。画面越しでの対話ですが驚きを共有するなど実際の反応も見ることができ、生徒も楽しんで主体的に取り組んでいます。

オンライン英会話
近年増え続けている外国人観光客を町全体でおもてなしや、町民のみなさまの英語学習サポートのため、外国人講師から1レッスン25分(予約制)の個別指導が受けられるオンライン英会話講座を無料提供しています。パソコン・タブレット・スマートフォンを利用して、自宅で受講していただけます。英会話に自信がない方には、和気町中央公民館での受講時に限り、和気町役場のサポートスタッフが同席しますので安心して受講していただけます。
受講対象者は、町内在住の小中学生、町内在住の高校生以上の方、町内に通勤・通学されている方で、町内で開催のイベントで英語のボランティアガイドとして参加していただける方です。なんと無料!
海外ホームステイ
国際的な広い視野を持った若者を育成するため、町内の中学生を対象に和気町の友好都市、カナダ・アルバータ州ハナ町でのホームステイを行っています。夏休みを使ってたっぷり英語圏の文化を吸収することで、グローバルな視野を養うことができます。
その他子育て支援も凄い!
この中のひとつの事業を実施しているだけでも凄いと思う中、これだけの活用をしているのは素晴らしく和気町の教育に対する熱意が伝わってきます。
また子育て支援としては高校卒業までの医療費の無料化、幼稚園無料と子どもに、子育て世代にとってこんなところに住みたい!と思える内容になっており、
4年間で400人もの子育て世代の人が実際に移住をしているとのことですが、納得できる取り組みだと思います。
和気町についてもっと知りたい!
4月15日に岡山ナイター移住相談会がオンラインでも開催されます。
興味のある方は是非ご参加下さい。



