Googleやディズニーでも採用?!『世界一の幼児教育法』レッジョ・エミリア教育が人気の理由

みなさんレッジョ・エミリアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「レッジョ・エミリア教育」や「レッジョ・アプローチ」などとも言われる事もある教育法です。

世界大手の「Google」や「Disney」の併設された幼稚園にも導入されており、世界中で最も優れた幼児教育法として注目されています。

日本では、まだ認知度の低いレッジョ・エミリア教育ですが、理念や特徴。家庭で取り入れる方法などを紹介していきます。


目次

レッジョ・エミリアとは?

第二次世界大戦の終戦直後の北イタリアの都市レッジョ・エミリアの近くにある村から始まります。

戦争で破壊された建物から廃材を集め、残された戦車や戦争用品を売り資金を集めながら学校を建設されたと言います。

戦後帰ってきた地元の教員ローリス・マラグッツィが学校の運営に関わり、地域の人とともに幼児教育での復興を目指し、1963年に公立初の幼児教育施設を建てたそうです。その後保育施設や50件ほどの幼児教育施設が作られ、その施設で行われている教育が、レッジョ・エミリア教育と総称されることになりました。

マラグッツィは『100の言葉』という詩を書き残しました。「子どもは無限の可能性をもち、あらゆる権利を持っている。そして、それは誰にも奪われず、主体として大切にすることが教育のあるべき姿だ。」ということを伝えています。

この言葉こそがレッジョ・エミリア教育の理念となっています。

子どもには 百とおりある。
子どもには
百のことば 百の手 百の考え 百の考え方 遊び方や話し方
百いつでも百の聞き方 驚き方 愛し方 歌ったり
理解するのに 百の喜び
発見するのに 百の世界
発明するのに 百の世界
夢見るのに 百の世界がある
子どもには 百のことばがある
…それからもっともっともっと…

けれど九十九は奪われる
学校や文化が
頭とからだを ばらばらにする

そして子どもに言う
手を使わずに考えなさい
頭を使わずにやりなさい
話さずに聞きなさい
ふざけずに理解しなさい
愛したり驚いたりは 復活祭とクリスマスだけ

そして子どもに言う
目の前にある世界を発見しなさい
そして百のうち 九十九を奪ってしまう

そして子どもに言う
遊びと仕事
現実と空想
科学と想像
空と大地
道理と夢は
一緒にはならないものだと

つまり百なんかないと言う

子どもはいう
でも 百はある

一部抜粋



レッジョ・エミリア教育の実践

レッジョ・エミリア教育には明確に体系だった指導法があるわけではありません。

ではどう言った事が、行われているのかレッジョ・エミリア教育の特徴を紹介していきます。

1. プロジェクト

レッジョ・エミリア教育の大きな特徴は3つあります。そのうちの1つが「プロジェクト」と呼ばれる活動です。これは長期間5人ほどでグループをつくり1つのテーマを掘り下げるというもの。テーマは子ども同士の話し合いによって決定され、活動を始めます。1つのことをみんなで決め、議論して進めていいく姿は起業のスタートアップに似ています。

計画・目標に向かって自分で努力することにより自律性がつき、課題解決能力に協調性やリーダーシップなども育まれます。またグループには先生や保護者や地域住民も加わり話し合いをしながら見守っていきます。

2. ドキュメンテーション

2つ目は「ドキュメンテーション」です。「ドキュメンテーション」とは子どもたちの活動を記録し、公開するものです。

子どもたちの活動内容をレポートのようにまとめ、みんなに見てもらえる場所に展示をします。

子どもたちにとっては、自分たちの活動を振り返ることにはもちろん、他のグループがどういう活動をしているかも確認できます。また大人も保育士にとっては参考資料となり、保護者や地域住民の人もドキュメンテーションを通して発見があることもあるとのことです。

玉川大学 大豆生田 啓友先生はこの「ドキュメンテーション」を日本版でわかりやすく、本にしてくださっています。

日本では子どもたちの活動を写真などでまとめて掲示している保育園・幼稚園はありますが、「活動の簡単な紹介」がほとんどですよね。ドキュメンテーションのように、文字による説明や子どもたちがまとめる。という事は子どもたちを尊重し、子どもたちが何を考え、何を伝えたいかをわかりやすく表現するドキュメンテーションはレッジョ・エミリア教育ならではでしょう。

3. ピアッツァ・アトリエ

3つ目は「ピアッツァ(広場)」と呼ばれるみんなが集まる広場と「アトリエ」の存在です。

イタリアでは広場を中心とし噴水や市場など人が集まるスペースを大切にしていますが、それはレッジョ・エミリア教育でも同じ。年齢など関係なく保護者や地域の人を巻き込んでみんなで話ができる場所(ピアッツァ)を持つのが特徴です。

そして「アトリエ」も重要です。ここには芸術に必要な用具が揃えられドキュメンテーションや子どもの作品が飾られます。レッジョ・エミリア教育を取り入れている施設には、美術専門の教師を1人配置することも大きな特徴です。

日本にレッジョ・エミリア教育の施設はある?

レッジョ・エミリア教育の良さは理解していただけたと思います。では実際に日本で通えるところはあるのでしょうか?

ご紹介していきます。

Kodomo Edu International School(目黒区)

Kodomo Edu International School はウォルト・ディズニー社で働き多くを学んだ上田 佳美氏が創設。

2019年4月オープンの新しい施設です。2~4歳のプリスクールに小学3年生までのアフタースクールで、外国人講師たちによるアート・プログラムもあります。外国語にも強い幼児教育が受けられます。

習志野台幼稚園(千葉)

学校法人SEiRYO学園が運営しオーストラリアに姉妹校があります。

教育理念を「明るく元気に伸び伸びと」とし、個を大切にして、無限の可能性を引き出す教育を大切にしています。「態度教育」を大切にし、「挨拶」「返事」「履物をそろえる」「姿勢を正す(立腰)」「食事のマナーを身につける(食育)」を体系的にまとめ。 これらを実践することで子どもの心が鍛えられ、人としての基礎を学ぶ「良いしつけ」を実践されています。また外国人講師による英語教育が受けられるのも特徴。

アトリエ REIレイ こども舎(広島)

アトリエREIレイこども舎では、日常の遊びの中に描画遊びを積極的に取り入れています。子供に絵を描かせようとする大人は、形を求めてしまいがちですが、形は大して重要ではありません。大切なのは筆を持った子供たちの脳が刺激され、発想し、想像しながら、感性を育み、自ら『考える力』を働かせているかどうかです。

多くの言葉を持たず、知識を蓄える段階にある幼少期の子供たちにとって、絵を描くということはただの遊ではありません。思い出したり、想像したり、時には過去の記憶を呼び起こすといった様々な情報を、脳で処理しながら、色や形で置き換え、周囲に見える形で表現する。手だけをみれば一瞬のことのようですが、脳はあらゆる刺激を受け、フル回転しています。

こうした芸術活動の中で個々の表現力とともに脳を鍛え、
『考える力』を自然と養う、
それがアトリエREIレイこども舎の実践する『アート保育』です。

レッジョ・エミリア教育を家庭で取り入れるには

レッジョ・エミリア教育に興味があっても、近くに施設がない方は是非家庭生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

美術のスタッフはいなくてもプロジェクトやドキュメンテーションは家族で行っても楽しく、子どもの成長が年々感じる事ができ思い出にも残ります。レッジョ・アプローチと呼ばれるくらい教育方法なので、日頃からでも夏休みの自由研究などに取り入れるのもオススメです。

スマートフォンの普及により、子どもの写真や作品を写真に残す方も多いと思いますので、是非そこにプラスアルファでレッジョ・エミリアのエッセンスをいれてみてはいかがでしょうか?

レッジョ・エミリア教育についてもう少し知りたい方は是非下記のオススメの本を読んでみてください。


レッジョエミリア教育のおすすめ本



 

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